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書法と体

おはようございます。
8月28日(火)、まだまだ暑いですが25度になると涼しく感じますね。
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関東では雷雨で落雷の映像が垂れ流されていますが、危険なときはさっさと避難する。
そこ忘れちゃダメですよ。
雷鳴ってるのに外出したら危険以外ない。

さて、昨日は武田双鳳先生の書法道場でショヒモトレでした。
ここ最近、体を動かすということを武術の視点でお聞きしたというのもあり、「あつめる」「はなつ」というキーワードがあります。
これが書法にもあるんですよ、と双鳳先生がご説明してくださいました。
この話をお聞きしているとき鳥肌立ってましたよ、私。

体があればできることが徐々にできなくなっている。
それは文明の利器が進化、発達したというのもあるが、なにより体を動かすことが失われている。
そして書は本来、書くのではなく「掻く」「彫る」だった。
現代は表面的になってしまっているが、書も立体的、奥行き、空間(?中空?)がある。

体を表面的に捉えると施術はもちろん運動はできません。
体は立体的ですし、奥行き、空間、表裏、上下、前後、左右…とある。

体が「ある」ことで、そして文字の成り立ちを知ることで、およそ1万字は書けるようになるとのこと。
その中で大家とされるすんごい人というのは、例えば「辵(しんにょう)」が100あれば、100通りのシンニョウを書くそうです。
体があればある程度まで書きわけることができるが、その上で技術があるとさらに…

その一端をショヒモトレでは毎回、目の当たりにさせていただいてます。
技術があるということはある程度は体があるということ。
しかし、今一度、体を動かすことで内観していくと技術以前が湧き上がってくる。
そしてそれは技術が自ずと1段階も2段階も上がるようです。

双鳳先生の書法道場での指導はいわゆる何枚も、何十枚、何百枚も書いて上達しているかどうかもわからないままにするものではなく、2時間でたった十枚前後書くだけで別人のようになる。
それは書く前に体を動かし、瞑想し、体を賦活しているからだと私は感じています。
今回もある受講者の方に「書ききっちゃいましたね」と、書きたい字を色紙に書く前に練習で素晴らしいのが書けてしまった。
すると「ここで終わっておきましょう」とそれ以上の練習をさせない。
いい感覚を残したまま、本番にのぞむ。
イチロー選手も確か、いいバッティングができたときはそこで終わって明日に感覚を残しておく…ということを仰っていました。

最後に皆さんでパチリ。
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経験者も初めての人も小学生や中学生以来の人も。
たった2時間半ぐらいでこれほど描けるように。
双鳳先生の「ある」を引き出す指導は、物語を読んでいるようです。

双鳳先生、ヒモスタントのNさん、ご参加いただいた皆さん、貴重なお時間をご一緒させていただきありがとうございました。
次回は【9月27日(木)】に京都道場で開催です。

それでは、本日も反省と学びを反芻しながら始動!

by treatment-suzaku | 2018-08-28 07:38