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間で歩み続ける

おはようございます。
8月8日(水)、昨日は風があったお陰で気温の低下が早く、ともすれば夜中から肌寒いと感じるほどでした。
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これも台風の影響なんでしょうか、それともこれが日本の夏なんでしょうか。
蝉はつくつくぼうしが耳立つ…目立つようになってきましたし。

さて、三木成夫の世界にはこんな警鐘…というか、考えさせられるけど至極当然な言葉があります。
【内臓とこころ】60項より引用させていただきます。
最近、朝食拒否とか登校拒否とかとかの問題がやかましくいわれていますね。朝めしだけというのなら、困ったことぐらいで済ませることもできましょうが、こと登校の問題になると、そう簡単にはゆきません。何か原因があるのか、いろいろせんさくします。専門家たちは、その性格形成をつねに問題にする。“朱に交われば赤くなる…”といった工合に、幼児からの生活環境―――たとえば、両親の性格だとか、家庭環境だとか、さらに社会環境だとか…いろいろ分析しますね。しかし、私は、周囲のそうした「外部環境」が大切であれば、それと同じように、本人の「内部環境」つまり肉体の問題も大切ではないかと思う。というよりものの順序からゆくと、この肉体の情況を知ることのほうが、はるかに先決です。こんなわかりきったことが、どうも学校教育の大切な場で、まるきり欠落しているようですねェ…。

これは講演録なので1980年代かそれ以前です。
いまだにこの視点に至る内容は教育関係から聞こえてこないように思います。
専門家というのは、専門に特化しすぎて周りが眼に入らなくなっていくのかもしれません。

武田双鳳先生と高橋透先生のTwitter上での会話で「親とはやってみてもわからないが、やってみないことにはわからない」を繰り返し続ける。
それは幾つになっても「親とはなんなのか」と問い直すことなのかもしれない。

そう考えると、親という専門家がいないというのが観えてくる。
ならまずは三木成夫先生の云うところの「内部環境」を観ることが自身でできるようになってくる方が先決ですね。
自身のことをすべてわかり得ることはないかもしれないが、わかるかもしれないしわからないかもしれないという間で歩み続けるのが、よりよくするための始まりのようです。
私もこどもの年齢分しか親ではないのでここからです。

それでは、本日も反省と学びを反芻しながら始動!

by treatment-suzaku | 2018-08-08 07:28