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大人と子どもと、かこさとし

おはようございます。
7月18日(水)、涼しく過ごす工夫されてますか?
扇風機の風もそうですが直接あたり続けると体が怠くなります。
重さとして刺激をを受け続けていますから、体が硬くなるかな?と私は考えているんですが、実際はどうなんか…さっぱりです。
風は空気の移動による重み、というのはいい線いってると思うんですけどね。
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エアコンの冷房よりまずは除湿をメインで。
その方が空気が軽くなりますので過ごしやすくなりますよ。
特に盆地の京都では、冷房より除湿です。
アスファルトからの照り返しが科学、化学でなんとかならんかなと思いますね。
そしたらこんなに暑い日が続かないんじゃないかな。

さて、今年はほとんど本を読めていません。
そんななかで先日読み終えたのが此方。
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【未来のだるまちゃんへ】かこさとし(文春文庫)

時代によって価値観は変わっていくので生きづらい面が出てくると思うんですが、変わらないことがある。
それが「こどものいきる力」です。
この本を通して、かこさとしさんが伝えてくれています。
大人がこどもをどうこうするなんて間違っている。
言葉にできないだけで、こどもはこどもなりに考えている。
そして、大人をよ~く観ています。
それに比べ私たち大人はこどもを観ているでしょうか。
否。
近年の政治もそうですが、こどもや国民ではなくネットやテレビという人工物越しにしか観ていない。
こどもをもっと直に観てあげてください。
そして見守ること。
こどもが手を出したとき、スッと手をつかんであげられるように大人は待つだけ。

この本を通してかこさとしさんが記している珠玉の言葉が詰まっているんですが、本日は88~89項を引用させていただきます。
こっそり漫画を描いている時に限って、母が気をきかせて「おやつ」なんて持って来たりする。あれは一体何なのでしょう。母親独特の第六感ってヤツなんでしょうか。
その度に僕は「うわ、見つかっちゃう」と肝を冷やしながら、慌てて隠していました。
子どもというのは本当に好きなことなら、こんなふうに何としてもやるものだと、僕は思います。
「やりたいけどできなかった」っていう言い訳は、やっぱり通用しません。どうしてもやりたいなら、親や先生の目をごまかしてでもやればいい。
そのくらいの知恵は子どもだってあるはずで、それくらいの意気込みがなかったら、自ら水準を高めて、何かを達成するというのは難しいんじゃないかと考えます。
本当にやりたいことなら、誰になんと言われようと、やらずにはいられない。
それに向かって自らの意思で、自らの力を注ぐのが、子どもというものだと思うのです。

しかしこの「本当にやりたいことなら、誰になんと言われようと、やらずにはいられない」という部分で、犯罪かそうでないかというその一線を越えてはいけないことを判断できるかどうかを、自然の中から学べる。
第1章でこう記しています。
子ども時代、すなわち人間という生き物の幼少期には、こうした自然と接して生活するのが一番いいと思うのです。
それも「大自然」ではなく「小自然」。
小さな自然がいいんですね。
「小自然」というのは、メダカとかゴリ(カワハゼ)とか、子どもでもつかまえられるくらいの程度のもので、巨大なサメみたいな手強い大自然は、幼少期にはまず必要ない。
子どもの能力、力の範囲でなんとか処理できる程度の「小自然」、これが子どもの力を伸ばしていくのには最適というわけです。

この「力の範囲でなんとか処理できる程度」を知っているかどうかが、一線を越えていいかどうかの判断になり得る。

大人は子どもが熱中しているとき、親の目を盗んでやっているとき、見て見ぬふりではなく見守ってあげることが必要ですね。
一線を越えようとしたり、越えたとき、叱ることが出来るかというのも重要です。
怒るのではなく叱る。
感情ではない、説明を。

他にもあるんですが、今日はここまで。
最後にこの言葉を51項より引用して。

子どもと自然の親和力というのは、実にみずみずしく奥深いものです。


それでは、本日も反省と学びを反芻しながら始動!

by treatment-suzaku | 2018-07-18 07:47