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三木成夫先生とゴム紐症候群

おはようございます。
4月13日(木)、朝日が眩しい気持ちいい朝です。
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やっと春本番という気候ですね。
梅雨が来る前に、汗をかけるように身体を賦活しておきましょう。
でないと、熱が身体にこもりやすくなって体調を崩しますので。

さて、昨日もヒモトレ&スラッキングで施術を展開。
ヒモトレユーザーの方から、三角筋の下あたりに身体一周巻くやつを「天秤巻きはいかが?」という名称の提案をいただきました。
なるほど、確かにいい感じに私の中でじわじわと馴染んできています。
ヒモトレーナーの皆さん、いかがでしょうか?

そういえば、ゴム紐を除去した生活で夜間排尿の回数の減少や熟睡感覚が深まったり、排便がスムーズになったりと締め付けるような圧迫をかけるより、除圧した方が快適になるというのを、ヒモトレからゴム紐症候群に辿り着き、脱ゴム生活をすすめるようになって報告が上がりだしています。
皆さんは堅苦しい服を着て脱ぐと、開放感がありません?
スポーツされている人ならコンプレッション系の服を脱いだときかな。
あれは堅苦しい服の圧迫による「不快」があるから脱いだあとの「快」になる。
この感覚を内臓は常に感じています。
尿意を我慢して、やっとトイレに行き出したときの開放感。
この辺りの話を、三木成夫著の【内臓とこころ】(河出文庫)に書いてあります。

【ふつう内臓は物が詰まってきて、それがあるところまでくると、グッと収縮する。たまればたまるほど、この“内圧”に対する“逆圧”が増してくるわけです。それでだんだん充満して、だんだん逆圧が強くなる。このプロセスがいわゆる「不快」といわれる状態です。これに輪をかけるのが括約筋ですね。この括約筋がホッとゆるむ。この緊張が取れていくプロセスが「快」の状態です。ですから、まず不快となり、ついで快となるわけです。】(16項)

しかし、胃の感覚はちょっと違います。

【この胃袋の感覚が非常に大切です。と申しますのは、同じ袋でも、膀胱感覚がとはかなり勝手が違うからです。膀胱の場合は中身の圧を受け、それに対する逆圧として収縮が起こる。ところが胃袋の場合は、なんと空っぽの時に収縮するんです。この空っぽの収縮はちょうどさっきの大腸や膀胱にも起こります。その時の尿意と便意に、我々は欺かれますが、胃袋の空っぽの収縮は、食物を催促するための、それは大切な営みです。もちろん、いっぱいになって中身を十二指腸のほうに送るためにも収縮する。膀胱と同じように…。しかし胃袋というのは、空っぽの時に収縮するんです。いわゆるハラが鳴る。これが健康な空腹です。】(45~46項)


私がゴム紐症候群を浜島先生と小関先生から教えていただいて、先日のひもトレ祭後から徐々に記憶の引き出しが開き出して思い出したのが三木成夫先生の著書。
で、この引用した文の中の「その時の尿意と便意に、我々は欺かれますが」という部分です。
ゴム紐による外圧がかかることで、膀胱や大腸の内圧が上がり、空っぽの状態で“逆圧”が発生し欺かれる。
この小さな、でも「不快」な感覚を無視することで、感覚が鈍麻になったり敏感になったりしたら、便秘や頻尿、過敏な腸の動きに繋がる可能性が想像できませんか?
ゴム紐除去すると、この鈍麻になった、敏感になった感覚が正常になるのでは?と想像できませんか?

一度、ウエストのゴム除去生活から始めてみませんか?
パジャマじゃなくて浴衣で寝るとか、パンツじゃなくて褌とかね。
物は試し。
ボクサータイプからトランクスに替えるのもひとつですよ。

それでは、本日も反省と学びを反芻しながら始動!

by treatment-suzaku | 2017-04-13 07:16