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ショヒモトレは濃い

おはようございます。
11月21日(火)、寒さ変わらず季節は進む。
そりゃそうですわ、これから冬に入っていくんですもんね。
まだ暦の上では秋です。
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そう、まだ冬ではなく、冬のような気温なだけ。
そして冬がおとずれるということは、春が来るということ。
中には春が来るな…と言う方もおられるかもしれないですね。
仲間や友人と離れたくない。
それもありですよね。

さて、昨日はショヒモトレ講座で武田双鳳先生の書法道場@京都に伺っておりました。
少人数でしたが少人数だからこそ、そしてヒモトレ玄人の方ばかりだからこそ出きる内容に。
といっても、ヒモトレは基本的な「巻いて動く」のを腕の動きで全身を繋げていくと言う感じで実施。

今回も双鳳先生のこんな話を聞いたんですよ、という話から繋げてみました。
「脊柱ひとつずつの動き」が出来ないというところをチェックをして、今回は脊柱の中で構造上もっとも動きにくいけど全身性を賦活すれば動きやすくなる【肩甲骨】を中心にしました。

ヒモなしの動きで身体の状態を感受。
次にヒモトレで3種の運動を実践。
やっぱりヒモ無しと有りでは動き方が全然違う。
最初に確認してもらった腕の動きは、2種類終わった時点でもう楽チン。
背中を反らして腕を挙げたり捻ったりしていた方も背中に無理をさせなくても腕を動かせるようになってくる。
締めの代わりに3種目の動きをやってもらうと、双鳳先生の話にあった「文字の脱糞感」のような身体の動きが消えてスムーズに。

此方がヒモトレ前(上段)、ヒモトレ後(下段)です。
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よく観てもらうと違う人が書いてように見受けられる書もありますが、私が注目しているのは半紙に対して文字がどこに書かれているか。
全体のバランスですね。
ヒモトレすると半紙の中央に寄ってくれます。
一人ひとり、巻いている場所は違います。
人の数だけ身体と状態がありますから当然なんですけどね。

で、次が双鳳先生の書法指導後。
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別人。
同じ人が書いたとは思えないし、指導とお手本だけでここまで書き上げることが出きるというのは、元々この方たちの中に「在った」ということです。
【氣】を書いた方は書道経験なし。

スポンジのように、砂漠のように水を吸う人が時々いますが、それは無駄な力が入っていないと、昨日のショヒモトレで感じました。
何かをするとなると前のめりになって力が入りすぎてうまくいかない。
で、諦めてしまうってのが多い。
双鳳先生の書法指導は書道を楽しむことなので(もちろん書道技術の向上もですがそれ以前も大切にされている)、体操したり、お手玉したり、お茶飲んだり、お菓子食べたり、お喋りしたり。
そうすることで、楽しむ、肩の力を抜く、心穏やかに書に向かう事が出来るようです。

身体は知っています。
頭では無駄と思える行動が、いざと言う場面で関係することを。
応用、臨機応変というのは、周囲から(頭)みれば無駄と思えることが実は本質やったりするんですよね。
生活即運動、運動即生活、という言葉を理学療法士の中西眞氏から聞いたときに膝を打ちました。
無駄はない。
しかしそれが無駄にならなかったかどうかは時間がかかる。

正直、昨日のショヒモトレでのヒモトレ運動は一見関係の無いような動きで背中が賦活されていますからね。
ヒモトレ前後の書を観ていただければ、感じていただけるかな。

あ、【統】【技】と書いたお二人は生徒さんなので、作品展に向けての練習をされていました。
条幅という四つん這いか立って書く。
これも身体の中心が無自覚でもあると、半紙に対して中心に書けるようです。
草鞋巻きとへそヒモやタスキ系の何かは必須。
あとはその方が筆を持っても心地好い身体を目指してヒモを巻かせてもらってます。
詳しくは…機会があれば。

それでは、本日も反省と学びを反芻しながら始動!

by treatment-suzaku | 2017-11-21 07:41