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パンツとフンドシと衣服とヒモトレ

おはようございます。
8月31日(木)、夏の終わりが直ぐ近くにあると感じる涼しさですね。
台風の影響ですかね。
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朝早い、夜遅い方は羽織れるものを持って出掛けましょう。
着て出た方がいいかもしれませんね、電車に乗る方なんかは特に。
気温が低く、尚且つ風が強いとなると、せめて身体を布で被って肌に直接風が当たらないようにすると、多少は負担が減るかと思います。

さて、先日読了した此方の本。
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故・米原万里氏の「パンツの面目 ふんどしの沽券」(ちくま文庫)

パンツと褌の歴史が米原氏の幼少期の疑問と共に紐解かれていきます。
この本が書籍として出版された2005年時点ではあるが、かなり興味深い内容となっている。
パンツが先か、フンドシが先か、衣服である下着の原点はどっちか。
所々、クスッとしてしまうのだが、語源を巡る記述が丁寧に書かれているのと、様々な文献や資料提供者による解説がふんだんに盛り込まれていて読みやすい。

その中でイチジクの葉っぱを股間にあてがった絵画や彫刻をご覧になったことがあると思うのですが、米原氏の幼少期に同級生と実際にイチジクの葉が落ちないようにどうするかを、糊やセロテープ、果てはセメダインで実験したというくだりが出てくる。
翌日、男児の父が幼稚園に何事か!と怒鳴りこんできたというのを読めば、どうなったか想像できますよね。
本題は、そこから下着の起源に触れていきます。

【深作光貞による文字通りの名著に出会って、少数派の「エプロン」の方が正しい訳なのではと思い始めている。そもそも人類の衣服は、呪術的な目的でウエストに巻かれた紐から始まった、と地球各地に残る遺跡や現存する未開人の習俗から類推する深作は熱烈なエプロン派なのだ。(中略)衣服の起源において深作もまた「恥」の存在を認めてはいない。「恥」は理由ではなく結果なのだ。それより何よりも、イチジクの葉を落っこちないようにしていたのが糊でもセメダインでもセロテープでもなく、腰紐だったことがわかったのがとても嬉しい。そば屋のタケウチ君やノシイカ屋のリエコちゃんに是非とも知らせたいところだ。】(166ー167項より引用)

冷静に考えればセメダインやセロテープが発明されるのはもっと後だろうし、糊では乾いて剥がれるだろうと予想されるのだが、子供はやってみたいのだ。

イチジクの葉が落ちないように腰紐を結わえ、そこに葉を挟んでいったのではないかという、前掛けのようなエプロン状。
これ、ヒモトレのへそ巻きですよね。
禁断の果実を食べたことによって「恥」を覚え、葉で隠す。
葉で隠すのに腰紐が用いられた。
布をただ纏うだけでは動きにくいが、紐で纏めることによって動きやすさが出た。
イチジクの葉をあてがうのに手を使っていたら、なんもできませんわな。
呪術的な目的が生まれたのは、手を自由に使えるようになってからでは?と私が感じた頁でした。

布を纏める紐が現在まで失われていないのかは、ヒモトレをすることでよくわかりますね。
布を纏める以上に身体が纏まる。

田舎にいけば木材を纏めるのにも紐を用いますが、一度にたくさん運べるからですよね。
身体も一緒でただ歩く時、身体がバラバラだと疲れがすく、下手すると歩いているだけで身体に痛みが生じる。
そこで紐を巻く。
例えば足首、例えばハチマキ、へそ、タスキ、などなど。
ヒモトレは衣服という人工的な皮膚を通して身体を調整してくれるツールですね。

それでは、本日も反省と学びを反芻しながら始動!

ヒモトレ講座しますんで、よかったら申込みしてください。
人工的な皮膚である衣服の起源のひとつ、紐を使ったヒモトレを体感しに来てください。

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ヒモトレ講座@京都

開催日→9月10日(日)
開催時間→17時15分〜18時45分
参加費→5000円
定員→12名(※定員に達した場合はキャンセル待ちとなります)
場所→合心館 御所南道場
地下鉄烏丸線「丸太町駅」下車徒歩5分
【https://www.google.com/maps/place/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%80%81%E3%80%92604-8073+%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%BA%9C%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%B8%82%E4%B8%AD%E4%BA%AC%E5%8C%BA%E6%A5%A0%E7%94%BA+%E4%B8%AD%E4%BA%AC%E5%8C%BA%E9%96%93%E4%B9%8B%E7%94%BA%E9%80%9A%E7%AB%B9%E5%B1%8B%E7%94%BA%E4%B8%8B%E3%83%AB%E6%A5%A0%E7%94%BA610+%E3%80%8C%E6%A3%AE%E3%83%93%E3%83%AB%E3%80%8D%E5%9C%B0%E4%B8%8B%EF%BC%91%E9%9A%8E+%E5%90%88%E6%B0%97%E9%81%93+%E5%BE%A1%E6%89%80%E5%8D%97%E9%81%93%E5%A0%B4(%E5%90%88%E5%BF%83%E9%A4%A8%E4%BA%AC%E9%83%BD)/@35.0164001,135.7617897,17z/data=!4m2!3m1!1s0x600108880acbc6ab:0xa41708963d35cf61?hl=ja-JP】

申込アドレス→at-sushi.tsuji-shinkyuin@docomo.ne.jp
①氏名
②電話番号
③申込人数
④領収書の有無(※有の方は宛名を記入)
※件名「9月10日」とご記入ください

※服装は動きやすいものでお越しください。

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by treatment-suzaku | 2017-08-31 07:39